小さな異変

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 野菜炒めが乗っている皿を電子レンジに入れ、ボタンを二回ほど押す。  戌神さんは兎も角、忍者が電子レンジを使っただなんて、少し笑えた。 「おい、オレが電子レンジを使うのが可笑しいのかよ」 『む。飛鳥を苛めるではない』 「過保護犬......」 『過保護ではない!!』  はは......戌神さんに愛されてるのかな、俺。  戌神さんは早く野菜炒めを食べたいのか、そわそわしているのが分かる。  何だか俺も腹が減ってきた。  そんなこんなで、温め終了の合図が可愛らしく鳴った。 『ほう......悪霊とは違い、甘く香ばしい匂いだな』 「悪霊喰うより、そういうの食べた方が幸せだぞ?」  悪霊の匂いってどんなのだろ。  ってか、月影さんも悪霊食べたことあるのか!?  そういえば、あの時も食べようとしていたな......。  それで、白蓮さんにこぴっどく怒られてて......悪霊を食べることは違反みたいだ。
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