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“12:10”
スマホに映し出された文字にはそう書いてあった。
視界に見慣れた白い天井が入る。
あの子供の幽霊が闇に消えてしまった後、俺は意識を失ったらしい。
白蓮さんが言うには、強い障気の影響で......ということだ。
流石に守護霊の二人も顔色が悪そうだった。
大丈夫だろうかと心配になる。
ぼんやり天井を見ていたら、ガチャッとドアを開ける音がした。
「飛鳥! 飯!」
「月影さん......冷蔵庫の中に作りおきしてたものがあるはずなので、それ食べててください」
「お前は食べないのか? 犬っころが障気食ったから、もう動けるはずじゃねぇか?」
だからそんなにダルくないのか。戌神さん、ありがとうございます。
取り敢えず、飯食べろよ!とそこまで部屋に留まらなかった月影さんの背中を見送った。
ダルくは無いけれど、腹は減っていない。
どうしたものか......。
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