凍える夜に

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「なんで?別に私無理してないよ。純粋に楽しみなんだけど。」 「そう?今はそういう気分でもないかと思って。」 「そんなことないよ。気分転換したいし。」 「そう言ってくれるなら良かった。」 真理沙は奈央につられるように微笑んだ。 「湿っぽくなってごめんね。さ、乾杯し直そう。はい。乾杯。」 奈央は真理沙のグラスにカツンとグラスを合わせてからゴクッと一口飲んで料理を口に運んだ。 「美味しい。これ。食べた?これ。すごく美味しいよ。美味しいものって幸せ。」 奈央は本当に幸せいっぱいみたいににっこり笑った。 同性の真理沙が見ても奈央は魅力的だった。奈央の笑顔にはついつられてしまう。
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