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「流れ、ですか……」
梨央が呆れたような感心したような何とも言えない表情で言った。
「ああ神様、流れで荻野さんとそうなることが女にとっての心身の健康に良いのでしょうか?私の貞操観念は間違っていたのでしょうか?」
梨央が両手を組んでお祈りの姿勢を取りながら言った。
「えっ?荻野さんとまさか?えーっ?」
やっと話が見えた莉乃は唖然として言った。
「いけないですか?」
愛美は開き直ったように言った。
「いけなくはないけど……」
梨央は言葉尻を濁した。
「あ……やっぱりいけないかも。彼女いるんだよね?一応はあの人。」
言外にあの人『でも』というニュアンスを含んだ言い方で梨央が言った。
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