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「授業出てた?」
香織の存在に今まで気づかなかったのが不思議だった。こんなに特別な女の子がいれば嫌でも目立つはずだ。
「ほとんど出てなかったの。実は。テストはちょっと不安。中村くんは?出てた?」
「俺はまあ一応。出るには出てた。」
「なら心配ないね。」
「まあね。」
「私、バイトばかりしてて。今度からノート借りていい?中村くん頭良さそうだから教えてもらおうかな?」
「俺にできる事なら何でもするよ。バイトって?どんなバイトしてるの?」
「いろいろ。単発のもやるし長期のも。今日は入れてないけど。一応テスト期間だから。そうだ、中村くん、バイトしない?」
「え?」
「バイト。今、私が行ってるところで募集してるの。」
どんなバイトか知らないが香織と一緒にいられるチャンスを逃す手はないと和志は思った。
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