夏のはじまり

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「どんなバイト?」 「簡単に言うとイベント企画とかそんな感じ。いろんな大学の子とかいてサークルみたいな雰囲気。楽しいと思う。」 「いいね。それ。」 「時給は普通。ていうか、うちの学校ならカテキョーとかの方がいいと思うけど。でも楽しいし良かったらどう?」 「やってみようかな。」 「とりあえずのぞきに来てみれば?良かったら一緒にやろうよ。」 願ってもみない幸運が舞い降りてきた。香織と関わる口実が向こうからやってくるなんて。 和志は強い日差しに目を細めながら快晴の空を見上げた。真新しいスニーカーでキュッキュッとゴム音を鳴らして歩いているような気分だった。
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