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繁栄の時、黄金の実り季節の先には必ず冬が訪れる。
延々と続く繁栄なんて無い。
彼は日々の日常を懐疑的に捉えて生活していた。
そんな紫園にとって唯一の楽しみとなっているのが、
幼馴染みの同級生の夏未(なつみ)と
ブラック・チェリーズ・カフェで夕食を食べることであった。
「どうしたの?さっきからずっと窓みて。」
紫園の顔をマジマジと見つめながら夏未が話しかけた。
「ああ。特に話すネタないから外の方見てた。」
あっさりと紫園は答えた。
「本当にいつでもシオンはそっけない奴なんだから」
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