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「和哉か。高校の卒業式を最後に会わなくなったな。
あいつは俺たちに先のことを何も言わずに姿を消した。
大学進んでからもちょくちょくやつの携帯に電話しても
結局連絡がつかなかった。
あいつ、今どこでなにやってるんだろうな。
まったく、連絡ぐらいくれればいいのに。」
本音を言う紫園。
社会人になってからは一切、和哉とはコンタクトを取ろうとは
しなかった。
仕事に没頭するあまり和哉のことは頭にはいっていなかった。
紫園たちと遊んでいた割には学業優秀で
ハンサムの彼のことだから国営企業とかで
順調に働いているに違いない。
その程度にしか思っていなかった。
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