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「連絡とってみよっか? カズヤ君。案外でるかも」
夏未が紫園に携帯端末で和哉に連絡を取るように促す。
「まあ、でないだろうけどかけてみるか。」
携帯を手に取り和哉の携帯に電話をかける紫園。
数回コールすると、端末の向こう側から声が聞こえた。
「もしもし、御門ですが。」
高校を卒業してから一度も連絡の取れなかった和哉。
どういうわけか、10年ぶりにコンタクトを取ることができた。
「御門‥‥カズヤか?
俺だよ、菅野紫園だよ。覚えているか?」
「ああ。忘れるわけないじゃないだろ。
悪いね、今まで連絡取らなくて」
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