第1話

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店内は年中問わず、人が集まる。 X区で生活する者たちにとって、 この店は憩いの場となっている。 決して若い男女が近づくことがないこの店に 唯一の若い常連客二人が入る。 店のマスターに挨拶を済ませた二人は 賑わう店内で大声でいつものメニューを注文する。   「マスター、いつもの頼む」 いつものメニューを注文する青年。 「ブラックチェリーライスと揚げシューマイね、シオン。 ナツミちゃんはどうする?」 マスターはお姉言葉を使う。
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