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レストハウスのような建物の庭に面したテラスを迂回するように小道は裏側まで続いていた。
そこはここのオリジナル製品などを扱うちょっとしたグッズを販売しているコーナーになっていた。
数人の客が店内をぶらぶらと見ていた。そのスーベニアショップの奥を行くとまたドアがあった。
グッズに気を取られていた私はまた成沢に距離を開けられていた。キョロキョロしながら通路の奥で待っていた成沢に追いついた。
私が追いつくと成沢はドアを開けた。
「いらっしゃいませ。」
明るい声の女性が出迎えた。
「勇輝くん!」
私よりちょっとだけ年上くらいに思われるその女性の顔が輝いた。
「こんにちは。」
その人は私の方を向いてにっこり笑った。
「こんにちは…」
私は曖昧な笑顔を浮かべながら挨拶を返した。
「こんにちは。混んでる時間にマズかったかな?」
成沢は笑顔の女性に向かって言った。
「ううん。そんなことないわよ。混んでるって言ったってこんなもんだし。さあ、こちらへどうぞ。」
口元に笑みを絶やさず目は三日月型の弧を描くように笑っている。とても親しみやすい感じのよい女性だ。
ここは…どうやらレストランらしいが…成沢は常連だかなんだか店の人とも親しいらしかった。
私達は予約席というプレートが置かれた窓側のテーブルに案内された。
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