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「高橋さん」
私と目があったとたんに課長に名前を呼ばれた。
「はい」
小さな声で返事をした。
「うちからは高橋さんに担当してもらう。」
私は一瞬ひっと息を飲んだ。課長が私をちらりと見て頷いた。
「手配と企画の方からもメンバーを選出してウエディング系販売店と連携していく。」
課長は私を見て微かに表情を緩めた。
「高橋さんならちょうど年齢的にも興味があるでしょ?ちょうどいいと思うよ。」
「あ、はい。」
ちょっと恥ずかしくて下を向いた。
「高橋さん、早速だけど商品発表会の時に行うウエディングセミナーの内容について、販売店からの要望を集約して参考にしたいのでその周知のための書面を作ってもらいたい。」
私の表情が緊張で強張ったのかもしれない。
「いや、そんなに堅苦しい書面じゃなくていいんだけど。簡単なアンケート1枚って感じで。」
課長はフォローするように言った。
「すぐできるでしょ?できるだけ早く。みんなに持ってって配ってもらいたいから。」
「はい。わかりました。」
私は戸惑いながらも返事をした。課長がほかにいくつか別件の指示を別の担当者に出した後解散となった。
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