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「部屋で休みなさいよ。」
母に起こされて部屋に行った。そのままベッドに倒れ込み寝てしまった。
ふと目が覚めて時計を見ると真夜中だった。メール受信のランプが点滅していた。
携帯に手を伸ばしてメールを確認しようとしたがどうやらまた寝てしまったらしい。気づくと太陽はとっくに上がっている時間だった。
大きく伸びをして体を起こした。一瞬自分がどこにいるのかわからなかった。
(そっか。今日は日曜日だった…)
それから意識がはっきりとしてきた。携帯を取った。メールは勇輝からではないだろうと思ってはいたけれど期待した。
(やっぱり違った…)
メールは安藤さんからだった。中身を確認する前に勇輝からではなかったことで落胆した。
ため息を一つついてからメールの中身を確認した。
『添乗お疲れ様でした。
あのあと大丈夫だった?
彼怒ってたみたいだからちょっと心配で。
僕のせいなら悪かったと思ってます。ごめんね。
じゃ、またね。』
昨晩の勇輝のことを思い出したのでメールに返事をする気がしなかった。
(返信は後にしよう…それより…)
私は勇輝に電話をかけた。
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