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「うわ。何これ？どれのこと？わかりにくー。これか。これのことか。ダメじゃん。全然ダメだ。」
安藤さんとの電話を切るとすぐにブツブツ独り言を呟きながら記録を確認した。
安藤さんの話を要約すると、ホテルの変更をして予約を取り直した際にハネムーナーの同行者のうち４名分の予約漏れが起きてしまったのが出発１ヶ月前の今になって発覚したらしかった。
「どうした？」
「予約漏れですよ。」
佐藤さんも脇から記録を覗き込んで呻いた。
「うわ。ダメじゃん。」
「ＡＩＲもホテルもダメ…ＰＵＳＨ出来ないかもなぁ…」
記録をプリントアウトしてこの件で安藤さんと話をしたカスタマーセンターの先輩の席に向かった。
「これなんですけど…」
「ああ。これ。」
「厳しいですよねー。」
「うーん。お盆だし。セールスストップきてるし。とりあえずＰＵＳＨはしといた。預かってくれたから。」
「ありがとうございます。」
「ホテルはマストなんだよね？」
「そうですねー。あとは全員一緒だから…」
「OK出しちゃってるんだもんね…」
「はい。」
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