Christmas kiss

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「彩未、どうしたんだよ? 『うそつき』って、俺、何かした?」 全く身に覚えがないとでも言うような琉生の言葉に、悲しくなると同時に、何でわからないの? とだんだんムカムカしてきた。 「彩未、何でも言って。じゃねーと、俺、わかんねーし」 そして琉生がそう言ったと同時に、ぷちんっとなにかが切れた。 気付いたら、大粒の涙と一緒に口からは次から次へと言葉が飛び出していた。 「琉生のうそつきっ! 煙草を買いにいったんじゃなくて女と会ってたんでしょ? わたしのことが嫌いになったの? だから浮気しているの? でもだからといって、イヴにひとり置いてきぼりにして、他の女とのキスシーンを見せびらかすことないじゃない!」 一気に言い終えたわたしは、そのまま涙でぐしょぐしょになった顔を隠すようにテーブルに突っ伏した。
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