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第1話
雪山の雪解け水の様に時には氷の様に何事にも頑なに、時には水の様に柔軟さになり、時には蒸発し雲になり、風向きに任せた生き方をしてみたいものだ。
青いリュックを背負い間も無く日が明けようとする中を息を乱しながら雪が積もる山を登山する男性
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ……」
山頂に着いた男性がリュックから三脚を取り出してカメラをセットし終えるとリュックから一冊のノートとボールペンを取り出し、徐にノートを開く
「登山して朝日をカメラで撮る…………」
ノートに書かれた一文をボールペンで横線を入れ、リュックにノートとボールペンを仕舞い、朝日を待つ男性
朝日が昇るとカメラで撮影し、三脚を片付け、カメラと一緒にリュックに仕舞い込み、朝日を見ながら一息吐くと登ってきた来た山道を下りる男性
山道を下りると看板の傍に停めてあった自転車に乗り、更に山を下る男性
「明日は、何をしようか。」
白い息を吐きながら自転車で道路を下る男性
まだ街灯も付かず寝静まる街を自転車で駆け抜ける男性
「寒ーい……やっぱり家に一回帰るか?
それともこのまま学校に行くか?
あぁもういいや、学校に行くか。
あ……でも定期券と財布、家か。」
進路を自宅へと変更する男性
二階建てのアパートに着いた男性が二階の一番奥の部屋に行き、ポケットから出した鍵で鍵を開け、中に入る
「財布、財布……あった。」
机の上にある財布をポケットに入れる男性
「この際だから置いてくか。」
リュックから三脚を出して家を出た男性が鍵を閉め、急いで自転車に乗り、駅を目指す
「始発…始発…始発…」
駅の駐輪場に自転車を停め、改札を通り、始発を来るのを待つ男性
「やっぱ…寒いな……」
男性が冷たい両手を白い息を吐きながら温めていると始発の電車が駅に着く
電車の扉が開くと同時に中に入る男性
「やっぱし誰も居ないのか?」
駅員だけがいる電車の中を男性が見渡す
「まぁこれもまた一興かな。」
走り出す電車から流れる外の風景を眺めていると段々と瞼が落ち、眠る男性
電車が次の駅に着くと一人の女性が入って来るのと同時に起きる男性
(あっ…ぶねぇ~……
いつの間にか落ちてた。
それにしても良い匂い、香水だろうな。)
電車に乗り込んで座る女性を見た男性が確信する
(こんな朝早く電車に乗るって凄いな~
俺も少しは見習わないと)
女性を見た男性が感心する
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