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「おまけ?」
「若干条件はありますけど、良平さんの願い事が一つ叶います」
「そうそう。誰かを殺したりはできませんの。それから、急に大金を手にいれたりもできませんの」
「誰かほかの人物になったりもできませんし、ご自身の性格に変化が訪れたり、容姿や能力が向上したりもいたしませんの」
「そうそう。他にもできない事はいくつかありますの」
「でもまあ、良平さんの願い事がハッピーピルズで叶うものかどうかは、今私た地に聞いてくだされば。良平さんはどんな願い事がおありですか?」
良平はほとほと呆れたが、双子はいたって真面目に良平が答えるのを、目を輝かせて待っている。
そして、この二人の言っているハッピーピルズがどんなものかはどうだっていいが、とにかくあの銀色の容器が欲しかったので、答えてやろうと思った。
真っ先に浮かんだのは、未だに一社からも貰えていない内定の事だったが、性格が変わったり、容姿や能力は向上しないと言っていたのを思い出して、却下した。
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