第二話 ぐにゃぐにゃ家族

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その日の夜、父が帰ってきてから、私たちの家族は変になった。 階段を上がるついで、靴を脱いでいる父をチラっと見た時、 特に変なところがあるとは思わなかった。 父自体に、何の興味もなかったし。 その後、自分の部屋で本を読んでいると、 弟がやってきて「姉ちゃん、お父さんが変だ」と言ってきた。 詳しく聞くと、「上手くは言えないけど、なんだかぐにゃぐにゃし てる気がする」と言う。 もうすぐ四年生になるのに、何を訳の分からないことを、とも思っ たが、あんまり騒ぐので、夕食の時に様子を見てみることにした。
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