あの雲が晴れたら

「葉月はさ～どうやって勉強してんの？」

「どうって…普通に問題集解いてる。」

「俺だって問題集やってるよ？」

「うちのクラスの担任がいってたんだけど、やりっぱなしはダメなんだって。

とりあえず、薄い問題集でいいから、３回は繰り返し同じ問題やるといいって言ってたよ！

ユズみたいにこんな分厚いのだと、持ってて満足しちゃうからだめなんだってさ。」

「まじかよ～！？俺の担任はんなこと言ってなかったぜι」

隣ではユズが大きくため息をつきながら、問題集に突っ伏している。

「…大丈夫！ユズはケアレスミスが多いから、落ち着いて問題よく読んでから問題解けば大丈夫だよ。」

「うん……ってか、葉月さっきからなにやってんの？」

「英語の構文覚えてるの」

「なんで？葉月英語すげ～から勉強なんかしなくたっていいんじゃねぇの！？」

「んー文法はイマイチなんだよね…それに英単語も覚えなきゃ…」

「そう…なんだ！？葉月にも苦手なもんあったんだな～以外！家にいたって１時間くらいしか勉強してないじゃん！！」

「１時間でもユズみたいにやらないよりはマシでしょ？入試は範囲が広いんだから、いつも見たいに一夜漬けは通用しないよ？」

「そうだけどさ～」

「あのねぇ、梶さんとかサト君みたいに勉強しなくても頭いい人とは違うんだから???」

「てか、梶さんはともかくサト君は絶対家で猛勉強してるって！！」

「そうかな～？ゲームの話ばっかしてるけど…」

「すっげぇ勉強してるけど、テスト中の休み時間は勉強してない！って顔してるやつだよ？絶対そうだって！！」

「ま、勉強法は人それぞれだと思うよ？ユズはユズのやり方でやればいいだよ。」

「………」