49人が本棚に入れています
本棚に追加
「9番の方どうぞお入り下さい。」
面接官の声が突然聞こえた。
「あ、はい!!」
俺は反射的に立ち上がると、ガタリと椅子がなった。
荷物を持って部屋へと行こうとした瞬間、後ろから
「一緒に、野球できるといいな!!」
少し照れたような小さな声が聞こえた。
振り向くと、目を伏し目がちに照れた笑顔の更科がいた。
「ありがとう…お互い頑張ろうな…」
そう答えて、俺は会場へと足を向けた。
日増しに日差しが暖かく、柔らかくなる頃…
俺の元には吉報が届いた。
了
最初のコメントを投稿しよう!