49人が本棚に入れています
本棚に追加
隣のやつが目を覚ましたようで、キョロキョロとしていた。
ふと、目が合った。
眠そうな表情をしつつも、色素の薄い茶色の瞳は真っ直ぐに俺を捉えた。
更科は軽くはにかみながら会釈をしてきた。
「わりぃ、起こしてくれた?」
俺もつられて、口元を綻ばせながら会釈を返した。
「え...あ、ああ...面接始まったから...」
「ありがとな!助かったよ」
そういって、更科はうーんと伸びをした。
静かに沈黙の時間が流れた。
最初のコメントを投稿しよう!