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「何ですか」
名前を呼ばれた凛は、
可愛らしい顔を思いっきりしかめながら手をあげた。
「伊吹さん、2番のこた」
「わかりません」
即答だった。
「あのねえ。桜木さんもだけどみんなちょっとは考えてから…」
「じゃあB」
また即答。
うわ。こいつ絶対考えてない。
そっと凛を振り返ってみると、眠いから関わるなと言わんばかりの表情。
そっか、凛もねむたさんか。
「伊吹さん、答えは残念ながらBじゃないですね」
「じゃあA」
やっぱりやる気と生気を微塵も感じさせない口振りの凛。
そしてこいつ絶対、問題文読んですらいない。
……こいつ、やりおる。
明日から凛サマと呼んでやろう。
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