プロローグ

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プロローグ

???side 「ここは何処だ」 何も見えず何も聞こえない、立っているのか寝ているのかそれさえもわからない空間 そこに一筋の光が差し込み辺りを白一色の景色に変えていく。 いきなりの事に驚いていると、ある声が耳に届く。 『やっと・・・やっと見つけました。これで怒られずに済みます。』 少し慌てて、でも何処か安心したようなそんな女性の声。 「お前は誰だ。何故俺はこんなところにいる?」 『私は・・・そうですね、貴方に分かりやすく言えば神になります?』 「疑問系で聞かれてもわからないし、そんな神とか言われても信じられん。」 『驚かないんですね。もっと面白いリアクションを期待してたのに。』 「いきなり意味のわからない場所に居て神?とか言う意味のわからない事言われても驚く事も出来ない。」 『冷静なんですね。まぁそっちの方が説明しやすいから良いんですけどね。』 「てかさっきの質問にそろそろ答えてくれないか?」 『とりあえずですが・・・貴方は死にました。』 「・・・はぁ!?』 『ちょっと目を離した隙に貴方に関する書類が燃えちゃいまして。』 「燃えちゃいましてって、そんなんで俺は死んだのか?」 『ごめんなさい。でも数秒なんですよ?』 「・・・そうか。で俺はどうなるんだ?このまま天国か地獄に行くのか?」 『怒らないのですか?』 「怒らないよ。確かに貴女のミスで死んだかもしれないがそれはそういう運命だったと俺は思う。」 『優しいのですね。そんな貴方を死なしてしまった本当にごめんなさい。』 「本当にもういいから。早く連れていくなら連れていってくれ。」 『いえ貴方には転生してもらいたいと思います。』 「転生?生まれ変わってもとの世界に行くのか?」 『いえ元の世界には戻れないの。だから違う世界に行ってもらいたい。』 「違う世界と言うのは?」 『三國志を基本とした世界よ。多少は違う所もあるけどね。』 「俺はそんな世界に行ってもすぐに死ぬと思うけど?」 『そこは私が貴方に力を与えます。お詫びも兼ねてね。』 「何でも良いのか?」 『ある程度の力なら何でもいいわよ』
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