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刹那と春蘭の試合が終わってから季節は巡りあれから4年ほどたった。
「秋蘭どうだそろそろこっちの鍛練にも慣れてきたか?」
「まだまだ慣れたとは言いがたいですが、鍛練を始めた頃に比べれば多少の余裕は持てるようになりましたね。」
「まぁ母さんの鍛練は身体の潰れる一歩手前までやるからな。しかも慣れる寸前でちょっとずつ増やしていくから、慣れることもないしね。」
「そのおかげで、姉者も私も以前のより強くなれました。特に姉者の成長振りは妹の私でも驚いております。」
4年前の試合を負けてからの春蘭の努力は凄まじいの一言だった。多種多様な武器の対応の仕方を覚えるまで身体に叩き込み、色んな状況での戦い方を覚えていった。
(まぁ最初の頃は頭から煙を出しながら、頑張ってたっけ。とりあえず春蘭が理解するまで教え続けた母さんが凄い。)
「まぁ俺達と同じくらいの年の人間なら俺を抜けば、多分最強だと思うよ。」
「それを直接姉者に言って差し上げれば宜しいではないですか。凄く喜びますよ。」
「戦闘面では確かに猪じゃあ無くなったけど、普通の勉強はからっきしなのがね。」
「なかなか厳しいですね。それでも刹那様にそこまで言われる姉者を多少羨ましく思います。武人としてはここまで差を開けられるのも悔しいですし。」
「秋蘭だって凄いよ。近接戦闘もこなせるようになったし、素手なら春蘭とほぼ互角だしね。最近は書類仕事も任されてるんでしょ?」
「ありがとうございます///書類仕事も簡単な物ばかりですよ。華琳様や刹那様に比べればたいしたことありません。」
「秋蘭も春蘭もこれからもっと凄くなっていくだろうから、俺も気を抜いたらすぐ抜かれるな。」
「刹那様はもっとお休みくださいませ。いずれお身体を壊すのではないかと皆様心配しております。」
「そっか。なら今日は休ませて貰うかな。心配してくれてありがとう秋蘭。」
「////華那様や華琳様にも言ってあげてくださいね。」
「了解。じゃあおやすみ秋蘭。」
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