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「泉、今日は俺ん所に泊まり決定な」
「…へ?」
いきなり発せられた言葉に戸惑う。
泊まり?…って…
「え!?」
「あんな可愛い事しといて帰れると思うなよ。もう、寝かせてやんないから」
「っ…あ、あの…」
何も可愛い事なんてしちゃいないのに。
「フライングでプレゼント貰ったって良いだろ。今まで良い子にしてたんだからな」
ニヤリと笑う部長の目は…
既に雄の色になっていて。
こ、この肉食…誰?
思わず口をパクつかせてしまう。
「さてと、じゃ、とっとと帰るぞ」
グイッと私の腰を抱き寄せる腕に力が籠る。
「ちょっと…待って…」
心の準備ってものが…
「待てない。俺の片想い歴なめんなよ」
私を見下ろすその瞳が怪しく光る。
サンタクロースさん、この人に手加減してくれる様に頼めますか?
完
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