第一話 陽炎の悪戯

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暫くその身体を甘やかしていれば、相川の口から漏れる声に女の色香が混ざってきたような気がする。 チラと見上げれば、上気し赤く色付く頬と、とろんと蕩けた瞳。 俺は、そのスカートの中へと指先を進ませ、足の付け根を人差し指でツツッと撫で上げた。 途端、相川の両手がスカートの上から俺を押さえ付ける。 ねぇ、相川? こういうの、逆効果ってわかってる? 俺はその手をやんわりかわしつつ、更にその奥、僅かに湿り気を帯びたそこを、布地の上からクッと指で押さえた。 すると、一度大きく震えた相川が泣きそうな声を上げる。 「セン……セイ、だめだよ。こんなの、おかしい」 だからさ、それ逆効果だから。
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