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日の落ちた時間帯の運転ほど、神経を使うものはない。
泣いてる相川に付き合ったせいで、こんな時間だよ。
まあ、『スクープ!歴史のミステリー』は、録画予約しといたから問題無いんだが。
っと、危ねーなあ。
無灯火自転車がウザイ。
こういうのも、轢いたりしたら「車がわりぃ」とか言われるからイラつく。
命が惜しかったら電気点けとけよ、全く。
それにしても――――
「あいつ、泣くとき目ぇ開けて泣くんだなー」
…………。
いやいや、何でもナイですよ?
ただの感想を述べたまでで、深い意味はない。
そう、意味なんかねぇよ。
意味なんか――――
っと、何で今日はこうも無灯火が多いんだ。
やめやめ、運転に集中しねぇと、人引っ掛ける。
洒落にならねぇよ。
いや、もう…………
第二話 陽炎の残火
――完――
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