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暑い、暑い、とにかく暑い。
部屋が薄暗いせいか、此処から見える外は明るいばかりでただの光にしか見えない。
襖が作る影と、窓辺に広がる白。
その対極的な色のコントラストに、妙な浮遊感を覚えた。
これは、暑さと不可思議な陰影が創り出した趣味の悪い幻想だ。
再び視線を脇へと向ければ、何も無くなった木の棒を舐め上げる仕草。
だいたい、何で最近の女の服は露出過剰なデザインが多いんだ。
華奢な白い肩に食い込むほっそい肩紐と、ゆるーと心許ない胸元の様子。
キャミソールだか何だかしらねーけど、下着みたいなカッコで男と二人きりになるんじゃねぇよ。
ごく、りと喉が鳴ったのが異常なまでに耳に響く。
バカだ俺。
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