第9話

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結「悠季さんも支度出来たんですね。それじゃあ、一緒に向かいませんか?」 背を向けたまま、バッグに手をかけ声をかける。 悠「…嘉島さん。」 優しい声で私を呼ぶ。 結『その声、ずるい…。そんな優しい声で呼ばないで…勘違いしちゃう…』 悠季さんがこちらに来るのがわかった。 後ろを振り向けないまま固まっていると、悠季さんの手が私の手を包んだ。
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