≪現在≫

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月曜日。 「三浦さん、今日の外回り一緒に回ってもらうから、そのつもりでいて」 「はい、わかりました」 「先週末に頼んでた書類は」 「終わってます。はい、こちらです」 「さすがゲホッ、ゲホッ」 「大丈夫ですか?」 私のデスクの横で、羽島さんが顔を反対側に向けて何回も咳をする。 「大丈夫……にする。お得意さんの前では絶対に我慢するから」 「いえ、そういうことではなくて」 先週末から、風邪がひどくなっている。 「あ? 自分にうつるからマスクしろって? はいはい」 自分のデスクに戻り、引き出しからマスクを取り出した羽島さんは、これでいーですか? って顔でこちらを見る。 私は2秒その顔をみて静止し、外出の準備に取りかかった。
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