2264人が本棚に入れています
本棚に追加
あぁ・・ 太って体が重いし・・
いや・・食べてたから走れるな。
どうでもいいような事まで頭の中を駆け巡る。
すぐに行くと言っても移動の時間が長い。
出来るだけ速く
速く・・
そう思いながら、エスカレーターは使わず階段を駆け上がる。
息を切らせながら、発車間際の新幹線に飛び乗った。
森を見送ったホームから 森のいる大阪に向かって飛び乗った。
座席に座ると呼吸も落ち着く前にメールを打った。
「今 新幹線に乗ったよ。私って偉くない?」
可愛い絵文字と一緒に送った。
「ほんとに乗ったのか?」
こいつ
わかってねーな。
そう思った。
だから 新幹線の中でナルシストのように自分の写メを撮った。
フラッシュがたかれて
もの凄く恥ずかしかったけど
知り合いもいないしと思って2枚撮った。
写りのいい方を送る。
こういうのは、女心だ。
「どうだ 信じた?」
「おう 新大阪の駅で待ってる。」
ちょっと顔文字がついていて、安心した。
最初のコメントを投稿しよう!