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時間がなく走りながら登校し、遅刻5分前にやっとの思いで教室にたどり着いた。
席につくなり順平が、
「勇が遅れそうなんて珍しいな、笑」
「いちいち会話に”ワラ”をつけるな、まぁ色々あってな・・・・ハァ」
つい溜め息が漏れてしまった、すると急に後ろから
「何溜め息なんてついてんだよ~」
そう声をかけるのは同じクラスでつるんでいる丸井 和久(まるい かずひさ)、通称和くん
何故和くんがハイテンションなのか、それには理由がある、コイツはぁ、コイツはぁ・・・・
リア充なんだ!クソォ~羨ましいぜぇ!
「だまれリア充!さっさと爆発してしまえ」
「俺と梨華(りか)ちゃんは仲良しだから別れませんよ~、なっ、順平!」
「俺に振るなよ!」
朝から機嫌悪いのにこの二人に絡まれるなんて、何て運がないんだ俺は。そうこうしているとようやく、キーン コーン カーン コーン・・・・・
やっと鐘がなった。ここからかったるい授業を6時間受けると帰れる・・・・長いな、ハァ。
今日は溜め息ついてばっかりだな、学校終わったら河木田先輩に会わなきゃいけないと思うとグッと肩の荷が重くなる。前にも言ったがあの先輩は苦手なんだよなぁ。
授業中寝てしまおう!奇跡的に角席だし、前の席の男女とも俺より全体的にでかいから決してバレない。ラッキーとしか言いようがない!
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