第2章

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アパートの駐車場に着き、車から降りようとするミヤ。 「えっ!? マジで。 悪いよ。 迎えに来てくれるの? ありがとう。」 「言ってねぇし。」 一々ミヤのくだらない話しに反応する守。 こういう守がミヤは好きだった。 午後8時半頃、飲み屋街で腕を組んで歩く男と女。 「おぃ!頼むから離れろよ。 誰かに見られたら勘違いされんだろ。」 ミヤは守を無視し肩に頭をくっつける。 結局ミヤを迎えに来るはめになった。 守は腕を組んでいないもう片方の手でミヤの頭を押しのける。 「チッ。 面白くないヤツ。」 守を睨み付けながらも腕を離さず歩くミヤ。 「だから離れろって。」 「ヤダ。」 離せ嫌だと繰り返し言い合っているうちに 《セクシャル》の黒い扉の前についた。 「いらっしゃいませ。」 ミヤは大声で言いながら、扉を開ける。
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