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アパートの駐車場に着き、車から降りようとするミヤ。
「えっ!? マジで。
悪いよ。 迎えに来てくれるの?
ありがとう。」
「言ってねぇし。」
一々ミヤのくだらない話しに反応する守。
こういう守がミヤは好きだった。
午後8時半頃、飲み屋街で腕を組んで歩く男と女。
「おぃ!頼むから離れろよ。
誰かに見られたら勘違いされんだろ。」
ミヤは守を無視し肩に頭をくっつける。
結局ミヤを迎えに来るはめになった。
守は腕を組んでいないもう片方の手でミヤの頭を押しのける。
「チッ。 面白くないヤツ。」
守を睨み付けながらも腕を離さず歩くミヤ。
「だから離れろって。」
「ヤダ。」
離せ嫌だと繰り返し言い合っているうちに
《セクシャル》の黒い扉の前についた。
「いらっしゃいませ。」
ミヤは大声で言いながら、扉を開ける。
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