第4章

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ミヤの返事が益々勘に触ってしまったのか カズは深く溜め息をつくと 煙草を取り出しフィルターを噛み潰した。 「さっき言ってたヤクザのトコに行くんだろうが? なぁ…ミヤ。 ヤクザと関わるのは止めとけ。」 ミヤを諭すように真っ直ぐにミヤを見つめ話すカズ。 何か悪い事をしているわけでもないのに 何故か申し訳ない気持ちにミヤはなっていた。 「…なんか…ごめん。 でもさぁ、約束したし… ちょっと顔出してお礼したら帰るょ。 大丈夫だから。」 カズはミヤの目の前まで来ると屈んでミヤの顔を覗き込む。 「…もうっ近い…ょ。」 後退りするミヤの右腕をカズが掴む。 「お前、俺の言いたいこと分かってねぇだろ?」 『うん。 あまり…』 ミヤが心の声で返事をした瞬間 車道から二度のクラクションが聞こる。 音のした方を振り返ると、黒塗りのBMWがミヤ達のいる道端に横付けしていた。
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