第4章

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店の奥のボックスには男女6人が仁を取り囲んでいる。 が…どう見てもミヤとは同年代ではない。 何処かで店のママでもしてそうな派手目の女性が2人に いかにもThe・ジゴロとしか言いようのない男性3人。 そして季節は冬になると言うのにTシャツにチノパンとラフな格好の男性1人。 彼らは一斉にミヤの立つ方に目線を向けた。 『やばっ マジ帰りてぇ…』 今更、この場に来たことを後悔しても遅かった。 ミヤは自分に言い聞かせる。 『負けてたまるか』 煙い店内の空気だったが一度深く深呼吸をし 息を止め歩き出す。 仁の元へ… 「ミヤ、待ってたぞ。 こっちに来い。」 仁は自分の右隣のボックスの席を右手でポンポンと叩く。 しかし、その右隣にはレザーのミニスカートを履いたショートカットが良く似合う女性が座っていた。
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