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店の奥のボックスには男女6人が仁を取り囲んでいる。
が…どう見てもミヤとは同年代ではない。
何処かで店のママでもしてそうな派手目の女性が2人に
いかにもThe・ジゴロとしか言いようのない男性3人。
そして季節は冬になると言うのにTシャツにチノパンとラフな格好の男性1人。
彼らは一斉にミヤの立つ方に目線を向けた。
『やばっ マジ帰りてぇ…』
今更、この場に来たことを後悔しても遅かった。
ミヤは自分に言い聞かせる。
『負けてたまるか』
煙い店内の空気だったが一度深く深呼吸をし
息を止め歩き出す。
仁の元へ…
「ミヤ、待ってたぞ。
こっちに来い。」
仁は自分の右隣のボックスの席を右手でポンポンと叩く。
しかし、その右隣にはレザーのミニスカートを履いたショートカットが良く似合う女性が座っていた。
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