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顔が引きつるミヤ。
『来いって…
この中に仁さんの女いたら怖いし…
つぅか…隣の人?』
「アタシ、後から来たんでこっちの席で大丈夫です。」
ミヤは自分なりに気を使い、近くにあったヘルプ席に腰掛けようとする。
「いいのよ。
私は仁の隣、飽きちゃたから。
こっちにいらっしゃい。」
そう言って微笑んだのは仁の右隣にいる女性だった。
彼女は1人座れるように仁から離れ
ミヤに手を差し伸べる。
こんな風にされたら隣に行くしかない…
「すみません。
前、失礼します。」
ミヤは前を通らせてもらう人達に頭をペコペコ下げ
横歩きをしながら仁の隣へ進む。
ミヤは客とテーブルの間をどうにか通るがあまりの狭さで少し客側によろけた。
「スミマセン!」
仁の右隣にいた女性に謝る。
間近で見る彼女は本当に美しい大人の女性だった。
色白でハッキリしている目鼻立ちに
ミニスカートから覗くスラリと伸びた長い脚。
細かい黒の網タイツが極自然に似合っている。
彼女は優しくミヤの腰に手をかけ仁の隣へと導いてくれた。
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