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ミヤが仁の隣に腰掛けると
直ぐに仁はミヤの肩を抱き自分に引き寄せた。
「みんな、俺の女のミヤってんだ。
こう見えても、まだ19だとよ。」
嬉しそうに笑う仁はミヤに顔を近づける。
仁の行動は緊張と恥ずかしさで動揺するミヤの顔を赤くした。
『もう…ちょっとぉ…』
下を向くミヤにさっきの隣の女性が話しかける。
「ねぇミヤちゃん、
仁なんかの何処が良い訳?」
彼女の一言で周りがドッと笑った。
何処が良いと言われても、数時間前に知り合ったばかりの仁に対して
まさか何となくなどとは言えない。
「…優しい…トコです。」
これしか答えようがなかった。
ミヤの言葉を聞き、仁はミヤをもっと強く引き寄せ頭を撫でながら話し出す。
「そうか。
優しいトコか。
なら、もっとミヤに俺は優しくしてやんないとな。
ああ、そうだ。
ミヤに紹介しとかなきゃなぁ。
コイツ等は俺のガキの頃からの仲間。
みんなそれぞれ店やってる奴らだ。」
『想像通りです』
ミヤは仁の話しにウンウンと頷きながら軽く周りを見渡した。
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