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放心状態のミヤ。
呟くように口を動かす。
「…どうしよう…。
女になっちゃった。」
理恵が眉間にシワを寄せ身を乗り出す。
「ちょっと!
やだぁぁ。
どう見てもヤクザだし…
つぅか、オヤジじゃん。
オッサンだよ。
無し。 有り得ない。」
理絵の言葉に深く溜め息をつくミヤの肩を塚地が叩く。
「ミヤちゃんゴメンな。
堅気じゃないのはわかってたんやけど…
大丈夫やった?」
鋭い目つきで塚地を睨むミヤ。
「塚地のバカ!バカ!バカ。
もう遅いから!
いいから焼酎ロック持ってきて。」
苦笑いをしながら酒を取りに行く塚地。
「今日…店終わったら会おうって。
ホント ヤダ…どうしよう。
何だろ。 断れなかったぁ。」
今にも泣き出しそうなミヤに理絵がテンションを上げて声をかける。
「ミヤ!今日一緒に飲み行こ。
あんなヤクザぶっちしちゃえ。
ねっ! 女の一人ゃ二人なんとも無いって。」
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