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理絵はミヤの胸を指差しながら話し出す。
「今日ね、すごかったんだょ。
ミヤったらプロレスラーみたいなヤクザのオヤジに気に入られて
いぃぃっぱい胸にチップ入れて貰ってさぁ。
アフター誘われてんだけど…
さすがにさぁ、無視だって事でココに来たの。
あっ!
それに、守君からも賭け勝ちまくったよね?
ね! ミヤ。」
楽しそうに話す理絵とは対称的に
明らかに新太郎とカズの顔は曇っていた。
「そのヤクザって…名前は?」
カズの目つきも声のトーンもまるで別人のようになる。
「えっ? 名前…
ミヤ、何て言う名前だった?」
理絵はカズ達の様子を気にもせずに明るく話しミヤの顔を覗き込んだ。
「…名前なんて覚えてないよ。
いいじゃん、誰だって。
つぅか、たぶん名前すら聞いて無いし…
そんなのどうでもいいじゃん。
取り合えず、飲もうよ。」
ミヤは嘘をついた。
本当は仁の事で頭がいっぱいだったのに…
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