第4章

7/28
前へ
/28ページ
次へ
『何時だろ…』 ミヤはカウンターの上に置いてある自分の携帯のボタンを押し時間を確認する。 『もう…4時かぁ。 電話くるのかな…。 …アタシ、…もうぉっ やだ 何期待してんだろ。』 右隣にいたカズは他の客を接客中。 左隣の理絵はと言うと… 泥酔していた。 酔っ払ってひたすら今日来た面白いオヤジの話しを繰り返し、 新太郎はその話しにずっと付き合っている。 これもまた普段と変わらない理絵と新太郎の光景。 『彼氏かぁ…』 ミヤには夜を始める前から彼氏はいなかった。 好きだった男に二股をかけられている事を知ると 前にも増し酒を飲みまくりランジェリー上等と飛び込んだ夜の世界。 気付くと男の性欲と女の金欲が入り交わる中にいた。 不安定なその中で、お互いを思い付き合う理絵と新太郎。 ミヤは少し羨ましかった。 理絵の話しを聞き流しながら暗くなった携帯の画面を指で触る。 その瞬間、携帯の画面が強く光った。 相手は……そう、仁。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加