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『何時だろ…』
ミヤはカウンターの上に置いてある自分の携帯のボタンを押し時間を確認する。
『もう…4時かぁ。
電話くるのかな…。
…アタシ、…もうぉっ やだ 何期待してんだろ。』
右隣にいたカズは他の客を接客中。
左隣の理絵はと言うと…
泥酔していた。
酔っ払ってひたすら今日来た面白いオヤジの話しを繰り返し、
新太郎はその話しにずっと付き合っている。
これもまた普段と変わらない理絵と新太郎の光景。
『彼氏かぁ…』
ミヤには夜を始める前から彼氏はいなかった。
好きだった男に二股をかけられている事を知ると
前にも増し酒を飲みまくりランジェリー上等と飛び込んだ夜の世界。
気付くと男の性欲と女の金欲が入り交わる中にいた。
不安定なその中で、お互いを思い付き合う理絵と新太郎。
ミヤは少し羨ましかった。
理絵の話しを聞き流しながら暗くなった携帯の画面を指で触る。
その瞬間、携帯の画面が強く光った。
相手は……そう、仁。
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