第4章

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『どうしよう… これって出るべき? …無視するべき? ……… ヤクザってのは微妙だけど、 もう一度会って話ししてみたいかも …それが今のアタシの答えか…』 そんな事を考えながらミヤは 通話ボタンを押す。 「ミヤか? 連絡遅くなったな…。」 電話越しに聞こえる仁の声は、ミヤの頭の奥に響いてくる。 「いぇいぇ…今日はありがとうございました。 沢山頂いて…。」 心とは裏腹に何故か、よそよそしく答えてしまう。 「あれ位大したことないだろ。 それより今、俺の仲間と飲んでんだ。 迎えやるから待ってろ。」 「あのっ…。」 ミヤが答える間もなく仁は迎えの運転手に携帯を代わってしまった。 丁寧な運転手の話し方に恐縮していると 理絵と新太郎の視線を感じ、つい背を向けるミヤ。 小声で大体の場所を教えると携帯を閉じた。 「ねぇ! 行くの? 止めなって。 一緒に飲んでよぅょ。」 理絵は心配そうにミヤの左腕を掴む。 「大丈夫。 今日のお礼したいだけだょ。 チップ貰ったしさ… それにアフターの約束は約束だから。」 ミヤは理絵を落ち着かせる様に笑って見せるとバッグを持ち立ち上がった。
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