第5章

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「ミヤはアタシの番号わかんだよ。 よく充電無くすからアタシの暗記してんの。 ほらっ。 ミヤ言ってみなよ。」 「090‐5……1。」 スラスラ答えるミヤ。 本当によく充電を無くすため理絵の番号だけ覚えていた。 カズは理絵が見せた携帯画面の番号と ミヤの答えが一致した のを確認すると イスに座ったまま壁に寄りミヤを見た。 「ったく。 お前何やってんだよ。 ヤクザんとこアフター行って携帯に出ねえと 普通心配するだろ。 …なぁ、ミヤ。 ヤクザにかかわって良いことなんて一つもない。 気がつけば借金つくらされて売り飛ばされるか… 薬中にるか。 抜け出せなくなるヤツらを嫌ってほど見てきたんだ。 とにかく関わんの止めろ。 なっ。」 カズの大きな手がミヤの頭を ポンポンっと優しく撫でる。
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