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「ミヤはアタシの番号わかんだよ。
よく充電無くすからアタシの暗記してんの。
ほらっ。
ミヤ言ってみなよ。」
「090‐5……1。」
スラスラ答えるミヤ。
本当によく充電を無くすため理絵の番号だけ覚えていた。
カズは理絵が見せた携帯画面の番号と
ミヤの答えが一致した のを確認すると
イスに座ったまま壁に寄りミヤを見た。
「ったく。
お前何やってんだよ。
ヤクザんとこアフター行って携帯に出ねえと
普通心配するだろ。
…なぁ、ミヤ。
ヤクザにかかわって良いことなんて一つもない。
気がつけば借金つくらされて売り飛ばされるか…
薬中にるか。
抜け出せなくなるヤツらを嫌ってほど見てきたんだ。
とにかく関わんの止めろ。
なっ。」
カズの大きな手がミヤの頭を
ポンポンっと優しく撫でる。
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