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理恵はテーブルに右肘をつき細い指でグラスの上部分を掴むと軽く持ち上げる。
「見え透いてる。
そんな言い訳聞きに来たんじゃない。」
『やっぱり…』
「取りあえず、理絵様ありがとうございますって言って。
ほらっ。」
理恵はそう言っている間にまた瓶ビールをグラスに注ぎ足した。
状況は良く理解はできないが言われた通りにするミヤ。
「理恵様、ありがとうございました。」
理恵は満足そうに口元だけ笑うと煙草を一本その口元に運び話し出した。
「昨日さぁ、あぁ今日の朝方か…
もうカズさんがミヤに電話しろメールしろでうるさいったらありゃしない。
ミヤにいくら連絡しても返事ないし
仕舞いには電波ないって携帯に言われるし…
面倒臭いからミヤから連絡来たって言っちゃった。
やっとカズさん静かになってさぁ。
まぁ、友達ってか可愛がってる妹分がヤクザのとこに飲み行って連絡取れないってなれば普通心配するよねぇ。
とにかく、話し信じたみたい。」
ミヤは力無く息を吐くき理絵を見る。
「理絵様、ビールもう一本いっときますか?」
当たり前のように頷くと理絵がテーブルに身を乗り出し一言、
「んで、やっちゃった?」
っと言ったのだった。
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