第5章

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結局、理絵のしつこい取り調べに落ちる事になる。 洗いざらい記憶がある限り仁との事を話してしまったが 内心、理絵に話しを聞いてもらえて嬉しかった。 他に女がいるであろうという男だったが ミヤにとっては夜の仕事をしてから初めて出来た彼氏だった。 二日酔いで仕事をしながらもついホテルでの事を思い出してしまう。 仁の熱い体温、目の前で動く和彫りの刺青 爪の型がつくほど掴んだ太い腕… 仁は紛れもなく今まで感じた事のない 男の匂いはミヤの理性を完全に奪い去った。 理恵との会話中もその後の接客中も 頭の中で仁と過ごした濃厚な出来事を思い出し ミヤは一人体を熱くさせていたのだった。
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