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少しでも離れたいミヤは無意識に体が微妙に左に傾く。
「逃げんな。」
微妙がバレた。苦笑いしながら体を元の位置に戻す。
「ミヤ、言い訳してみろ。」
相変わらず不機嫌そうなカズは氷なしのグラスの酒を口に含んだ。
「あぁ…えっと…
携帯サイレントにしてて…
一時間くらい飲んでタクで帰った。
んで、途中充電切れてたからコンビニの公衆電話で理絵に電話した…。
ご心配お掛けいたしました。」
カズは全く信頼していない視線を送りながら口を開く。
「携帯の充電ないのにどうやって電話番号わかんだよ。」
『ごもっとも…
無理だ 言い訳なんて浮かばないし』
苦笑いが止まらないミヤ。
見かねて理絵が助け舟を出す。
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