第5章

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少しでも離れたいミヤは無意識に体が微妙に左に傾く。 「逃げんな。」 微妙がバレた。苦笑いしながら体を元の位置に戻す。 「ミヤ、言い訳してみろ。」 相変わらず不機嫌そうなカズは氷なしのグラスの酒を口に含んだ。 「あぁ…えっと… 携帯サイレントにしてて… 一時間くらい飲んでタクで帰った。 んで、途中充電切れてたからコンビニの公衆電話で理絵に電話した…。 ご心配お掛けいたしました。」 カズは全く信頼していない視線を送りながら口を開く。 「携帯の充電ないのにどうやって電話番号わかんだよ。」 『ごもっとも… 無理だ 言い訳なんて浮かばないし』 苦笑いが止まらないミヤ。 見かねて理絵が助け舟を出す。
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