寝るとしてもいい所で

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『その集落でさえどう探すのさ! もしかしたらここが魔の森で誰も出ることは出来ない……とかだったらどうするのさ!』 ここが魔の森…… 出れないのか。 「暮らすか。」 『訳がわからないよ。』 訳がわからないのか。森の中で出れないなら諦めて暮らすしかないだろう。住めば都ともいうしな。 『何をどうしたらそのポジティブな考えが生まれるのかもわからないよ……』 「一般的に見ても自分は前向きではないと思うな。その一般的の基準が残ってないけど。」 他の人の記憶がないからな。 『君は本当にもう…… そういえば名前消したままだったね。君の名前、どうする?』 自分の名前か。名前、名前…… 「いるのか。」 『その発想がでるのが君だね…… 短い時間で大分分かってきたよ。どうせここで暮らすと他人と関わらないから名前なんていらない、とか考えてるでしょ。』 「名前、神様……転生……森か…………」 『考えてる!? 今の肯定の方での疑問だったの!? 君のことがさっぱり分からなくなったよ!』 人のことを完全に理解できたらそれは神だと思う。 あ、お子様は神だったか。
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