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「場所飛ばしてくれるなら早めにお願いします。」
『会話のキャッチボールぐらいしてよ! 能力あげないからって冷たくない!? ドッジボールでもいいから会話は成立させて!』
「ワープ早く」
『命令した!? 僕に命令したよ! 僕のテンションはいつになったら下げれるのかな!? いい加減自分でも嫌になってきたよ!』
会話を成立させても文句がくるのか。勝手にテンション上げて好き勝手言われるし。子供だから仕方ないな。
『ふーっ、ふーっ、落ち着くんだ僕。これぐらいなんてことないはずなんだ…… すーー、はーー。ん、じゃあ君を町に送るにあたってこの世界について説明するよ。』
なんかめちゃくちゃに怒鳴って説明がこれからも続きそうだな。何回も。
「説明か。こっちに送る前にすればよかったんじゃね?」
何故いちいち転生後に説明するのだろうか。お、日も登りきったみたいだな。昼か。寝たいな……
『本当ならあの紙にいろいろ書いてあったからそれで事足りてたんだよ。それを君が予想外で奇抜な行動したから説明しなくちゃいけなくなったの。』
なるほどなるほど。まあ説明してくれるなら聞いとくか。またうるさいのは嫌だし。
『じゃあ説明ね。まず世界の名前なんだけど……』
ふむふむ。
一応形だけでもうなずいておこう。
『ない。』
「そうなのか、次。」
『うん……次ね……ハァ。一応理由は君達の世界に名前がないのと一緒。勿論なんとか地方やなんとか大地みたいなのはあるよ。』
土地の名前は知っておいた方が良さそうだな。貴族がいて腐ってたら面倒そうだし。
『で地名。この世界、地球……でもいいかな、は一つの大陸しかない。小さな島はポツポツとあるけど発展はしてないね。』
『大陸には主に五つの国があって北は大陸最大国家ガイアス 西には軍事力に大半をそそぐ国ウォリアス帝国 その反対東には方針も真逆、民主国家ピリオス 南は温暖な気候によって農業が盛んな農地国家ファムア そして大陸中央に位置する小国家ミニム。』
なんかありきたりな設定だな。国の感じが。
「なあ、言ってて恥ずかしくなかったか?」
『言うなよ! まだ説明が残ってるから!』
やっぱり説明の内容が内容だから恥ずかしいみたいだな。
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