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最初は髪型変わったからだって思ってたけど、なんかそうじゃない。
そんなパーツの話じゃなくて、もっとこう、全体的にきらきら、いや何かふわふわ?
とにかく相川見てると、腹から何かがわき上がってくるみたいな、よくわかんない衝動にかられる。
というか、髪型以外別に変わっていないと言えば、変わって……いや、少し痩せたような気はする。
だって、今目の前に立ってる相川の手首、髪の毛ゴムがゆるいし。
前は、もう少しピッタリフィットしてた。
てか、何で?
さっき俺が置いたノート、無言で差し出してるんだけど、一体なんなの?
テスト、赤点になりたくないんじゃないの?
赤点かいひして、センセーに迷惑かけないんじゃないの?
だから、おれ、相川の手元からスッと視線を上げたんだ。
「何?」
「……らない」
「は?」
「こんなのいらない。入江くんの助けなんか無くても一人で出来るから」
スッとノートを置いた相川。
…………。
何あれ、あいつあんなに背筋伸ばした歩き方して――――なんか、
おれだけ置いてかれた気分。
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