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――あの時、おれは嘘をついた。
いや、違うな。
あの日"も"だ。
『宿題、まじめにやるなんてダサイよ』
(それが相川の良いとこだけど)
『その頭、"てつこ"みたいで変。トモの部屋とかするつもりなの?』
(むしろ、てつこがあの頭やめたら良いのに。相川のが似合ってるし)
自分でもバカ言ってるのはわかってる。
だけど、相川だって
――ダサくても、わたし入江くんみたいにテストできないから仕方ないよ~。
――うわっ!酷いよ。でもウケるそれ。
なんて嫌がるそぶりもなく笑うから、
気づけば、それが当たり前になってた。
おれがバカな嘘ついて、相川が笑う。
そんな掛け合いがずっと続くと思ってたんだ。
それなのに――――
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