第五話 現の残火

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やっと気付いたって感じで振り向いた相川。 …………? 「ああ、ごめんね。入江くん、何か用?」 何この反応。 身構えてるおれ、バカみたいだし。 相川、怒るどころか、なんか鼻で笑われたようなきがする。 「何か用?ってさっきから聞いてるんだけど、居残りいつするの?」 「あ、えっと……木曜日にしようかな」 「あれ?木曜、いーの?」 相川、いつも木曜日だけは外すんだけど。 おれの質問に、一回だけ頷いた相川は、それ以上何もいわずに教室から出ていった。 相川、なんか元気ない。 あいつ、あんなにノリの悪いつまらないやつだったけ?
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